効果的な塗り替えは、シーリングと板金工事から！

シーリング工事は、外壁塗装を行う際に非常に重要な工程であり、建物を保護するための防水対策として欠かせません。劣化したシーリングを適切に補修することで、建物内部への水の侵入を防ぎ、その結果として建物の寿命を延ばすことができます。これから、シーリング工事の具体的な手順と施工方法について詳しく解説します。

まず、施工の第一歩として行うのが既存のシーリングの撤去です。古くなったシーリングは、ひび割れや剥がれが生じていることが多く、これでは十分な防水機能を果たせません。撤去作業では、カッター等を使い、丁寧に既存のシーリングを取り除きます。この際、周囲の外壁や塗装面を傷めないよう、注意深く作業を進めることが求められます。

シーリングの撤去が完了したら、次はマスキングテープにて養生を行い、シーリングの密着が良くなるようプライマーを塗布します。場合によってはシーリングの三面接着を防ぐ為ボンドブレーカーを貼る必要もあります。そこまで準備ができましたらいよいよシーリング材の充填作業となります。シーリング材にはさまざまな種類があり、使用する環境や求められる性能に応じて最適なものを選定する必要があります。特に、耐久性や防水性能を重視した選び方が重要です。シーリング材は、使用する場所や条件に合わせたものを選ぶべきです。

特に外壁塗料の耐用年数以上の、耐久性のあるシーリング材を選定することが重要です。

続いて、シーリングの施工です。新しいシーリング材を充填する際には、専用のガンを使用して、空気が入らないよう均一に押し出すことが求められます。しっかりと充填することで、隙間ができず、効果的な防水が実現されます。また、充填した後は、ヘラを使って表面を平滑に整え、仕上げを行います。この作業がしっかりしていることで、外観も美しく、機能性も高まります。

シーリング工事を行う際には、施工環境にも注意が必要です。気温や湿度が適切でない場合、シーリング材の硬化に影響が出ることがあります。特に、雨天時には、施工を避けることが重要です。

このように、シーリング工事は一見単純に思える工程ですが、施工手順や注意点をしっかりと理解し、丁寧に行うことで、その効果を最大限に引き出すことが可能です。外壁塗装を成功させるためには、このシーリング工事が基本であることを忘れずに、慎重に進めることが大切です。